ごぼうの原産地はユーラシア大陸北部といわれており、日本へは平安時代に薬草として伝わったようです。
日本人にはとてもなじみ深いごぼうですが、食用にしている国は日本のほかに韓国などほんの一部の国に限られています。
〜ごぼうの栄養成分〜
ごぼうには体内の機能を調整する役割のカリウムやカルシウム、鉄、マグネシウムといったミネラルが数多く含まれています。
また、疲労回復に働くアルギニンというアミノ酸も含まれています。注目はリグニン。
〜リグニンとは…〜
リグニンとはごぼうなどの根野菜に多く含まれる食物繊維の一種で、人間の消化酵素では消化されない成分。
腸の中で水分を吸収して膨らみ、便の量を増やして腸のぜん動運動を活発にする働きがあり、便秘解消が期待できます。
また、余分な脂肪や有害物質も吸着して排出する働きもあり、それによって生活習慣病予防にも働きます。
●今日の料理
ゴボウの炒り煮
?ゴボウはよく洗い、乱切りにして水洗いする。にんじんも同じくらいの乱切りにし、さやいんげんは3〜4cm長さの斜め切りにする。(筋があったら取る)
?鍋に油をあたため、牛肉と?のゴボウを炒める。充分に油がなじんだら、?のにんじんを加えて更に炒める。(2〜3分)
?だし汁、酒、みりん、砂糖、しょうゆを加えて混ぜ、ふたをする。弱火で15分ほど煮込む。
?ゴボウが軟らかくなったら、仕上げに?のさやいんげんを入れ、水分を飛ばすように炒りつける。
?水分がなくなりツヤがでたら、器に盛り付けて出来上がり。
ポイント…ツヤが出るように水分を飛ばして仕上げる。
ゴボウチップ
?ゴボウはよく洗い、ピーラーで10cm長さに薄く削る。さっと水洗いしてザルにあげる。
??のゴボウの水気をふき、塩、こしょう、薄力粉をまぶす。
?中温の油でカリッと揚げる。(ゴボウから出る泡が少なくなったら揚げあがり。)
?器に盛り付けて出来上がり。
ポイント…焦がさないように注意。
ボイセンベリーはベリー系の果物で、ベリー系の交配種とも野生ベリーの突然変異種ともいわれていますが、その起源は明らかになっていません。
日本ではあまり知られていませんが、欧米では最近人気の果物で、ベリーフルーツの中では大きく、香りの高さが特徴です。
青森県のむつ市で8年前から栽培されています。
〜ボイセンベリーの栄養成分〜
ボイセンベリーにはカルシウムや鉄といったミネラルやカロテン、葉酸、ビタミンCなどが含まれており、ほかのベリー系に比べ豊富なことからミラクルベリーと呼ばれています。注目はアントシアニン。
〜アントシアニンとは…〜
アントシアニンとはボイセンベリーの鮮やかな色の決め手となっている紫色の色素で、ポリフェノールの一種です。
人間の網膜にはロドプシンという色素体があり、光を感知して脳に伝えています。アントシアニンはロドプシンの再合成を促進させる働きがあり、眼精疲労や目の機能向上が期待できます。
●今日の料理
ボイセンベリーのギモーヴ
?ゼラチンは分量の水に振り入れふやかしておく。流す容器にクッキングペーパーを敷いておく。
?小鍋にボイセンベリー、グラニュー糖、水あめ、レモン汁を入れて沸騰させる。弱火にしてかき混ぜながら3分程度とろみがつくまで煮る。火を止めて沸騰がおさまったら、ふやかしておいた?のゼラチンを入れてよく溶かす。
?ボウルを湯煎にかけてあたためておき、?のボイセンベリーを入れる。ハンドミキサーを徐々に高速にしてしっかりと泡立てる。(7〜8分) 生地を一気に?の容器に流し、手早く表面をならす。涼しいところで1〜2時間固める。
?固まった?を取り出し、コーンスターチをまぶしながら12等分する。刷毛で余分なコーンスターチを払って出来上がり。
ポイント…泡立てを充分する。
ボイセンベリーとりんごのジュース
?ボイセンベリーとりんごジュースをなめらかになるまでミキサーにかける。
?グラスに注いで出来上がり。
ポイント…りんごジュースをあらかじめ冷やしておく
まいたけは世界中の温帯に分布しており、日本でも天然物がごくまれに採れます。しかし長い間、幻のきのこといわれ、見つけた人が舞い上がるほど喜ぶからまいたけという名が付いた説があるようです。
現在のように市場に出回るようになったのは、1970年代に人工栽培に成功してからです。
〜まいたけの栄養成分〜
まいたけには貧血予防の鉄や成長促進のビタミンB2、カルシウムの吸収を高めるビタミンDなどが比較的多く含まれています。
注目はMD−フラクション。
〜MD−フラクションとは…〜
MD−フラクションとは糖とタンパク質が結合した成分で、まいたけから発見されたのでまいたけD−フラクションとも呼ばれています。
人間が持っている免疫細胞に刺激を与え、パワーアップさせる働きがあり、風邪をはじめとする様々なウィルスを抑えたり、老化の原因といわれる活性酸素を抑制します。
●今日の料理
まいたけの辛子酢みそ
?まいたけは一口大にする。みつばは3cm長さに切る。わかめは2〜3分水で戻し、ざく切りする。ツブは食べやすく切る。
?小鍋に?のまいたけと酒を入れ、ふたをして火にかける。(弱火で2分ほど) まいたけがしんなりしたら水分を飛ばす。?のみつばを入れてふたをし30秒ほど加熱する。皿に広げて冷ましておく。
?みそ、酢、砂糖、練り辛子を混ぜ、辛子酢みそを作る。?のまいたけとみつばに?のわかめとツブを加え、辛子酢みそで和えて出来上がり!
ポイント…まいたけから出た水分を飛ばす
まいたけと小松菜のバター炒め
?まいたけは一口大にする。小松菜は3〜4cm長さに切る。
?フライパンにオリーブオイルとバターを温め、弱火で小女子を炒める。?のまいたけを入れて更に炒める。(弱火で2分程度) しんなりしたら火を強めて?の小松菜を入れ、塩、こしょう、仕上げにしょうゆをまわしかけて出来上がり。
ポイント…小松菜を入れたら加熱しすぎない。
梨は大きく分けると日本梨、中国梨、西洋梨の3種類あり、日本梨は日本の野生種が改良されたという説と、中国や朝鮮半島から伝わったという説があるようです。
平安時代の初期には栽培が行われており、日本人に古くから親しまれてきた果物の一つです。
〜梨の栄養成分〜
梨には高血圧予防のカリウムが多く含まれており、また疲労回復に働くアスパラギン酸も含まれています。しかし80%以上が水分で、あまり目立ったビタミン類は含まれていません。注目はプロテアーゼ。
〜プロテアーゼとは…〜
プロテアーゼとはタンパク質を分解する酵素です。
タンパク質を分解してアミノ酸に変えることによって、消化を促進し、胸やけや胃もたれを防ぎます。
また、分解させたアミノ酸は体内のあらゆる細胞の再生に使われたり、エネルギー源として疲労回復にも働きます。
●今日の料理
梨のサラダ
?梨は皮をむいて5mm太さの棒状に切る。長いもも同じくらいに切り、酢をまぶしておく。きゅうりは斜め薄切りにしてからせん切りにする。生ハムは2cm角に切る。
?ボウルに?の梨、長いも、きゅうり、生ハムを入れマヨネーズとこしょうで和える。
?器に盛り付けて出来上がり。
ポイント…食べる直前に和える。
梨のコンフィチュール
?梨は皮をむき、半分は1cm角に切り、残りの半分はすりおろす。
?厚手の鍋に?の両方の梨を入れ、しょうが、シナモン、クローブ、レモン汁を入れて火にかける。沸騰したら弱火にし、15〜20分ほど、つやが出るまで煮る。そのまま常温まで冷まし、冷めたら、しょうが、シナモン、クローブを取り除く。冷蔵庫で冷やして出来上がり。
☆クラッカーやパンにのせて。また、紅茶に入れても。
ポイント…焦がさないように注意。
日本近海にいるサバは夏に獲れるゴマサバと秋から冬に獲れるマサバの2種類です。
その他にスーパーで売られているノルウェー産のサバはタイセイヨウサバという種類のサバです。
〜サバの栄養成分〜
サバには良質のタンパク質が豊富に含まれており、脂質は生活習慣病予防に働くDHAやIPAが主体となっています。
また、カルシウムや鉄といったミネラルやカルシウムの吸収を促進するビタミンDなども豊富に含まれています。
注目はビタミンB2。
〜ビタミンB2の働き〜
ビタミンB2は水溶性のビタミンで、細胞の再生を促す働きがあり、皮膚や目、粘膜の成長を助け、正常に機能させます。
また、脂質の代謝を促す働きもあり、疲労回復や生活習慣病予防なども期待できます。
サバは魚介類の中ではビタミンB2の含有量トップクラスを誇ります。
●今日の料理
焼き鯖のあんかけ
?鯖は4つに切り分け、塩こしょうしておく。
?玉ねぎ、しいたけは薄切り、にんじん、ピーマン、しょうがはせん切りにする。
?鯖の水気を拭いて片栗粉をつけ、多めの油でからっと焼き上げる。(中火で片面3分ずつ)
?あらかじめ、とろみあんの材料を混ぜておく。
?キッチンペーパーでフライパンを拭き、油小さじ2をあたためて?のしょうがを炒める。
?残りの?の野菜を加えて手早く炒め、?のとろみあんを加えてとろみがつくまで加熱する。
?焼いた?の鯖を盛り付け、?のとろみあんをかけて出来上がり。
ポイント…鯖は香ばしさが出るように、きつね色になるまで焼く。
しめさばのディル風味
?しめさばは薄く切り、白ワインビネガーとオリーブオイル、ブラックペッパーで和える。ディル、パセリは粗みじんに切る。セロリ、玉ねぎは薄切りにし、塩小さじ1/2でもむ。しんなりしたら水洗いして絞る。
??のしめさばにディル、パセリ、セロリと玉ねぎを混ぜ、酸味が足りなければさらに白ワインビネガーを足す。
?器に盛り付けて出来上がり。
ポイント…しめさばをくずさないように丁寧に扱う。