技術Nでございます。
青森テレビには昭和47年に導入した大型バス電源車がありました。
映画「ALWAYS」にでも出てきそうなレトロな外観の車です。
車の3分の1は発電機で占められ、60KVAの電気を供給する事が出来ます。これは一般家庭20~30戸分の電気を供給する事が出来る容量で、当時この種の大型電源車をテレビ局で持っているケースは少なかったそうです。
もちろん大型免許を持っていないと運転出来ません。
公道を走るとかなり注目を集めました。
「新手のラッピングバスか?」
と。
大事に使ってきた電源車さんも老朽化には勝てず、ついに引退の日を迎えました。
思い出のある方々が次々に記念写真を撮っていきます。
この大型バス電源車に関して昔の資料を調べてみました。
完成時からくすんだ感じだったようです。
新車なのに中古車のようです。
また、この電源車には実はお兄さんがいたのです!!
お兄さんのカラー中継車が導入されたのは昭和45年7月。
資料によると、この当時ローカル局でカラー中継車があるのは先発のVHF局でも数局、新設のUHF局で持っている局は無かったそうです。
恐ろしいほどのATVの意気込みが感じられますね。
最後に恒例?のおまけ映像は、まさに電源車が連れて行かれる時にまさかのエンスト、その後しばらく動けなくなってしまった時の映像です。
物にも魂が宿るなんて事が言われたりしますが、何か
「おいらを連れて行かないでくれよ~」
と最後の意志表示だったような気がします。