もうすぐ、美しい桜が咲きはじめる時期ですね。
みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
このたび、番組改編期の3月末をもって、
情報番組わっち!!のMCを卒業いたしました。
心からの感謝の気持ちを伝えたくて、
これまでのことを思い返しながら筆をとっています。
東北とのご縁は、2011年の東日本大震災がきっかけでした。
防災への想いから、毎月地域の方々と音楽を通して交流する活動をつづける中で、
「声をきっかけに社会貢献できるような人になりたい」と思うようになりました。
青森テレビアナウンサーとして機会をいただき、
青森に住みはじめた頃のことを、いまも鮮明に覚えています。
引越し初日の夜、緊張しながら銭湯へ行くと、
地元のおばあちゃん達が話しかけてくれました。
方言にびっくりしながら一生懸命聞くわたしに、
ニコニコしながら親しみをもって話してくださる地元の方々の温かさが沁みて、
ああなんて素敵な土地なんだと胸が熱くなりました。
ひとの温かさと、海と山の恵みと、水のおいしさに驚き心動かされる毎日で、
自然豊かな青森が大好きになりました。
番組MCで沢山お世話になった先川さんはとても優しくて、
「もっとより良い番組をつくるためにはどうしたらいいかな」と
真剣にお話をしてアドバイスをくださり、
先川さんの隣で進行を務めさせていただいた日々はかけがえのない時間でした。
またアナウンスチームの皆さんも温かく、
素晴らしい方々ばかりで、尊敬の気持ちでいっぱいです。
一人ひとり丁寧に的確なご指導をくださる今泉アナ、
同期の市川アナと私に「娘ができたような気持ちです」と言ってくださる優しい河村アナ、
多彩でまっすぐで、高山飯でも笑顔を届けてくださる髙山アナをはじめ、
いつも全力投球で笑顔がかわいい新名アナ、
太陽のように明るく周りを照らしてくれる小野寺アナ、
大切な同期でなんでも話せる市川アナ。
そして入社したときから優しくサポートしてくださる池田アナ、
お姉さんのような五月女アナと妹のようになかよしの近藤アナ、ムードメーカーの狩俣アナ。
一緒にお仕事をさせていただく中で、たくさんの学びや気づきがありました。
また上司や同僚のみなさんも温かく、
「沖縄出身ではじめての雪国生活だろうから」と
ストーブの使いかたを教えてくださったり、一緒にかまくらを作ったり。
「町田さん、もう何年も前からATVに居るような気がするね」と言っていただけるのもうれしくて、
チームの一員として地域のために働けることがやりがいに繋がっていました。
そして、青森の大切な友人には、感謝してもしきれません。
家族のように接してくれて、晴れの日も雨の日もどんなときもそばに居てくれて、
「きょうも笑顔で、行っておいで!」と背中を押してくれた大切な友人に、
心の底から感謝の気持ちでいっぱいです。
日々濃密な時間を過ごし、番組MCやロケ、中継、取材やナレーション、
ニュースキャスターまで幅広く機会をいただきました。
地元のみなさんから「まあちちゃん!いつも観てるよ、がんばってね!」と
街で声をかけていただけることが本当にありがたくて嬉しくて、
背筋がのびる思いでした。
MC就任の日に番組が枠大し、内容も時間もパワーアップするにあたり、
初日はとても緊張したのを覚えています。
いまではそらで言えるほど身体に馴染んだMC台本も、
はじめは一字一句考えて書きだして覚えて、
緊張したときも自然と言葉が出てくるまで練習していました。
起床から夜寝る直前まで、お風呂や布団の中で台本を覚えたり、
ロケ先からスタジオまでの移動中車内で進行をチェックしたり。
「ひとりでも多くのひとに喜んでもらえるように、いま私にできることは全てやり切る」という気持ちで、日々責任感をもってお仕事にのぞんでいました。
番組をとおして視聴者のみなさんとつながれることが何よりも嬉しくて、
ATVチームの一員として、青森の魅力をお伝えするために全力で駆け抜けた日々は
かけがえのないものだったと、心から感謝のきもちでいっぱいです。
本当に、本当にありがとうございました。
今後もより一層社会に貢献できるひとになれるように、精一杯がんばります。
またお会いできる日を心待ちにしています。
これからも、青森テレビ「わっち!!」をどうぞ宜しくお願いいたします。